「近所のゲオでサクッと売りたい。でも、ネットの口コミを見ると『ゲオは安い』『買い叩かれる』って書いてあるし……やっぱり秋葉原の専門店まで行かないと損なのかな?」
iPhone 13 Proから新しいiPhoneへ乗り換え、手元に残った旧端末をどう現金化するか。
忙しいあなたにとって、メルカリの手間は論外だし、わざわざ遠くの専門店へ行く時間も惜しいはずです。
元大手リユースショップ店長として、正直にお伝えします。
何も準備せずにゲオのカウンターへ持ち込むと、あなたは確実に1万円近く損をします。
しかし、諦めるのはまだ早いです。実は、たった2つの「裏技」——「SIMロック解除」と「買取キャンペーン」を組み合わせるだけで、近所のゲオを「専門店に匹敵する最強の換金所」に変えることができるのです。
この記事では、業界の裏側を知り尽くした私が、店員に足元を見られず、即日・最高値でiPhoneを現金化するための「プロの売り方」を完全公開します。
この記事の著者

スマホ買取ハックの達人・サトウ
元大手リユースショップ店長 / ガジェット・リセール・アドバイザー
業界歴10年、累計査定台数1万台以上。「店員が教えない高く売るコツ」をSNSで発信し、フォロワー3万人。「何も知らずに安く売ってしまう人」を一人でも減らすため、業界の裏事情を暴露する「ぶっちゃけアドバイザー」として活動中。
ゲオの査定は厳しい?「何もせず持ち込み」が一番損する理由
「ゲオでiPhoneを売ったら、相場より2万円も安かった」
「査定が厳しくて、ちょっとした傷で減額された」
SNSや口コミサイトで、このような悲鳴を目にしたことはありませんか? 実はこれ、半分は事実で、半分は誤解なんです。
まず、業界の構造的な話をしましょう。全国展開している総合リユース店の「ゲオ」と秋葉原などに店舗を構える「イオシス」などの専門店は、明確な競合関係にありますが、その戦い方は全く異なります。
専門店は「スマホに詳しい人」を相手にしているため、最初から限界ギリギリの高値を提示します。
一方、ゲオは「近所で手軽に売りたいライトユーザー」が主な客層です。
そのため、ゲオの基本買取価格は、専門店に比べて低めに設定される傾向があります。
これは、全国の店舗維持費や専門スタッフ以外でも査定できるマニュアル化のコストがかかるため、ある意味仕方のないことなのです。
つまり、「何も知らずに、ただiPhoneを持ち込むだけ」の人は、ゲオにとって「利益率の高いカモ」になってしまうリスクが高いのです。
しかし、ゲオには、この「基本価格の安さ」を一発で覆すための強力な武器が用意されています。
それが次章で解説する「SIMロック解除」と「キャンペーン」です。これらを使いこなせば、あなたは「カモ」ではなく「賢い売り手」として、店員から最高額を引き出すことができます。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「近くだから」という理由だけで、準備なしにゲオに行くのは絶対にやめてください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、ゲオの査定システムは「加点方式」だからです。
デフォルトの状態(SIMロックあり・キャンペーン未確認)は最低ラインの価格であり、そこからユーザー自身が条件を満たしていくことで、初めて適正価格に到達する仕組みになっています。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
【証拠あり】「SIMロック解除」+「キャンペーン」で査定額はここまで変わる
では、具体的にどれくらい金額が変わるのか。論より証拠です。
ここでは、あなたが売りたいと考えているiPhone 13 Pro (128GB) を例に、3つのパターンで買取価格をシミュレーションしてみましょう。

1. SIMロック解除の威力
まず注目すべきは、「SIMロック解除」と「査定額」の関係です。
ゲオの査定基準では、SIMロックが解除されている(SIMフリー状態の)端末は、それだけで数千円単位の増額対象となります。
なぜなら、SIMロック解除済みの端末は、次の買い手がどの携帯会社のSIMカードでも使えるため、中古市場での人気が圧倒的に高く、ゲオとしても高く買い取る価値があるからです。
逆に言えば、SIMロックがかかったままの端末は、在庫リスクになるため安く買い叩かれます。
2. キャンペーンで専門店との差を埋める
次に重要なのが「買取キャンペーン」です。ゲオでは頻繁に「スマホ買取金額UPキャンペーン(例:10%〜20%UP)」を実施しています。
このキャンペーンは、SIMロック解除で増額されたベース価格に対して掛け算で適用されることが多いため、爆発的な効果を生みます。
- 対策なし: 52,000円
- 対策あり: (52,000円 + SIMロック解除増額 3,000円) × 1.1 (10%UP) = 60,500円
ご覧の通り、「SIMロック解除」と「キャンペーン」を併用することで、専門店(イオシス等)の相場である62,000円に肉薄します。
専門店までの往復の交通費や移動時間を「コスト」として考えれば、近所のゲオで60,500円で売れる方が、実質的な手取り(利益)は多くなる可能性が高いのです。
来店前の5分で完了!「減額ゼロ」を目指す事前準備チェックリスト
「でも、SIMロック解除とか難しそう……」
そう思ったあなた、安心してください。SIMロック解除は、Webから手続きすれば誰でも無料で、たった5分で完了します。
週末にゲオへ行く前に、以下のチェックリストを消化してください。これだけで「減額ゼロ」の最強状態で査定に臨めます。

特に重要なのが、リストの1番目にあるSIMロック解除でしたね。
ドコモ、au、ソフトバンクで購入したiPhone 13 Proの場合、各キャリアのマイページ(My docomoなど)から手続きを行えば、手数料はかかりません。
これを店頭で店員にお願いすると手数料(3,300円など)を取られる場合があるため、必ず来店前に自分のスマホで済ませておくことが鉄則です。
箱なし・画面割れは?ゲオ買取の「よくある疑問」に回答
最後に、いざ店舗に行く直前に不安になりがちなポイントについて、元店長の視点でお答えします。
Q. 箱や充電ケーブルが見当たりません。買取不可ですか?
A. いいえ、買取可能です。ただし減額はあります。
箱や付属品の有無は、減額のマイナス要因になりますが、買取自体を断られることはありません。減額幅の目安は、箱なしで-1,000円〜2,000円程度です。
「探すのに半日かかる」なら諦めて売っても良いですが、「クローゼットの奥にあるかも」程度なら、時給数千円の仕事だと思って探すことをおすすめします。
Q. 画面に少しヒビが入っています。ジャンク品扱いですか?
A. 程度によりますが、ゲオは「画面割れ」でも買い取ります。
画面割れは大幅な減額対象ですが、操作に問題がなければ買い取ってもらえます。ただし、この場合は「専門店(イオシス等)」の方が、ジャンク品の買取基準が甘く、高く売れるケースが多いです。もし画面割れがあるなら、ゲオだけでなく専門店の宅配買取なども検討してみてください。
Q. 査定時間はどれくらいかかりますか?
A. 早ければ15分〜20分程度です。
平日の昼間など空いている時間帯ならスムーズですが、土日の夕方は混雑するため1時間以上待つこともあります。「初期化」と「充電」を済ませておくと、査定スタッフの手間が減り、結果として待ち時間の短縮につながります。
まとめ:ゲオで高く売る鍵は「準備」にあり
この記事の要点をまとめます。
- 何も対策せずにゲオで売ると、専門店より安くなり損をする可能性が高い。
- しかし、「SIMロック解除」をして「買取キャンペーン」を利用すれば、その差額はほぼ埋められる。
- 来店前の5分でできるWeb手続き(SIMロック解除)が、数千円の価値を生む。
あなたはもう、何も知らずにカウンターで安値を提示される「カモ」ではありません。
この知識という武器を持って、自信を持って近所のゲオへ向かってください。その5分の準備が、週末の焼肉代に変わります。
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